武蔵小金井の山崎内科医院|総合内科・アレルギー専門医|健康スポーツ医 – 内科 全般に精通する総合内科専門医とアレルギー専門医

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穂高連峰縦走(北穂。涸沢岳)

8月2日夜、松本へ向けて出発。宿でメンバーと待ち合せ、8月3日に朝4時タクシーで上高地に向かいました。5時45分に上高地スタート。

上高地から梓川沿いの穂高連峰

予定は涸沢ヒュッテ泊り、明日、北穂を越えて涸沢岳経由で穂高岳山荘伯、奥穂高岳登頂し、前穂高越えて岳沢経由で上高地というコース。北穂から涸沢岳は大キレットよりも難易度が高いと言われているコースです。前もってUチューブを見ましたが恐ろしいコースで、今回は鎖を使うことにしました。もちろん北穂への上りも奥穂への上りも、奥穂、前穂も侮れないルートです。そのため8月1日に奥武蔵の阿寺の岩場で岩登り講習を受けました。その時痛めた右ひざが少し気になります。通常のコースが土砂崩れのため通行止め絵のため、少し回り道になりますが河童橋を渡り梓川の右岸を通り岳沢湿原を経て明神橋を渡り元のコースに戻ります。少し遠回りですが自然探勝路となっており、梓川と山、樹々がとてもきれいです。こちらの方が楽しいです。

焼岳

六百山

奇麗な水

明神橋と明神岳

明神館を越えて梓川左岸を行きます。徳沢園の手前で前穂、明神の雄姿が拝めます。

明神岳から前穂高岳、奥穂高は隠れて見えない。

横尾まではほぼ平坦な広い道、ここまで新しい道路を作っています。限定でバスなどを入れるのでしょうか。ここまでのアプローチの長さが槍、穂高への難点ですが、ここまで交通機関が入ると観光客が横尾まで入り、下手すると涸沢まで入り込むことになり、複雑な心境です。横尾を越え。一部河原を歩き山道に入ります。正面には屏風岩が見えてきます。近づくにつれ迫力が増します。

横尾から明神、前穂

河原から屏風岩

迫力の屏風岩

横尾から本谷橋までは緩やかな上り、本谷橋手前では河原で水を浴びることもでき、ここでタオルを冷やし出発。ここから急坂となり、上ると北穂が見えてきます。大キレットも目に入ります。左に曲がると涸沢カール、前穂、奥穂も見えてきます。さらに高度を上げ、ふと振り返るときれいな山稜が連なっています。東天井から大天井岳の稜線です。友人と記念写真を撮り、まもなく涸沢ヒュッテに着きました。ここのテラスでビールタイム、穂高連峰の雄大な景色を楽しみ、明日の北穂から奥穂への稜線へ期待が膨らみます。隣の席に横尾あたりからいっしょに登ってきた関西から来た姉妹にお会いし、関西流のおしゃべりを楽しみました。YAMAPの活動記録に載せていただきました。楽しいひと時を有難うございます。今日は天泊するとのこと。やや雲行きが怪しくなってきているのが気がかりでした。先日阿寺の岩場でご一緒したUチューバーのツトムさんも、この日涸沢の天場に泊まっていたらしいです。

東天井から大天井

大学時代のワンゲルの主将と

 

涸沢ヒュッテから涸沢岳、奥穂岳

北穂高岳から涸沢岳への稜線

奥穂岳から釣り尾根を経て前穂高

前穂北尾根

 

2日目

起床すると快晴。まず4時過ぎに景色を堪能、4時40分、穂高連峰のモルゲンロートがすばらしい。屏風の頭に続く稜線のためご来光は見られない。真っ赤に輝く北穂、涸沢岳、奥穂、前穂。後ろには大天井方面に雲海が出て素晴らしい。涸沢カールの写真を撮るが小屋の周りは人だらけ、裏手に回るとだれもいないところがあり、一人で満喫。ここで一つの疑問、屏風の頭当たりまで行けば涸沢カールが素晴らしいと思われるがそんな写真は見たことがない。何かがじゃまして写真二ならないのだろうか。木などがじゃまになるのだろうか。謎である。今度来たときはパノラマコースを少し上って見たい(今回は残雪のため立ち入り禁止となっていた。)

 

涸沢岳から奥穂

涸沢岳。涸沢槍はかつこいい

奥穂

 

北穂

前穂

奥穂から前穂。つり尾根。

小屋の裏には誰もいない。屋根に登るか先に行きたいが立ち入り禁止

横通岳、東天井、大天井、西岳の稜線と雲海。だれも見ていませんでした。去年はあそこを歩きました。

朝食後6時に出発。天場で昨日の姉妹を見つけ、行ってきます。涸沢小屋の近くを通り北穂に向かいます。天場を過ぎるとすぐに急坂になります。北穂沢に沿って登ります。岩場、ゴロタ、ザレバ、ハイマツ帯と高度を上げていきます。前穂北尾根がかっこよく見えてきます。そして岩稜帯が現れると南陵への取りつき、最初の鎖場です。下山者が多く、ここでしばらく待ちます。下山者が少なくなり、いつまでも待っていると登れなくなるので、鎖を使用せずに上り始めます。基本的に鎖が必要な岩場ではありません。Uチューブでは垂直に見えましたが、せいぜい40度くらい。こちらが上り始めえると下山者も鎖の上で待ってくれます。ここを登って梯子を上ると南陵に出ます。あがったところから前穂北尾根が絶景。鎖場の写真は撮り忘れました。

 

前穂北尾根 南稜取りつく前

南陵を登ります。ざれた浮石の多い道を上ります。高度を上げると前穂、奥穂が迫力で迫ってきます。右手にはゴジラの背と呼ばれる北穂東陵に人が見えます。ここを5歳くらいの子供を連れてザイル、ハーネス着用で上ってきた夫婦、親子がいまいた。

南鐐上部から前穂北尾根

奥穂

涸沢岳、奥穂高岳。ジャンダルムも見えます。

 

北穂東陵と常念岳

 

鎖場を過ぎ、岩稜帯となります。岩稜帯が終わるとざれた浮石が多い道を通り涸沢岳との分岐点に出ます。ここを右に曲がり北穂北峰の山頂を目指します。松波岩をまくと北穂山頂、ここから槍が絶景なのですが今日は雲の中。しかし大キレットは大迫力です。反対側の滝谷も大迫力。天候が良くないのとばて気味なので北穂高小屋に泊まることにします。

滝谷の迫力の岩場

大キレットがすばらしい

北穂頂上にて

10時前からテラスで絶景を楽しみながらくつろぎます。噂の天空テラス。これほど絶景が見える山小屋はないでしょう。天国(山頂に)に一番近い山小屋。ガスは多くなってきましたが常念、蝶が岳をはじめとする北アルプスの山々が見えます。そして大迫力の大キレット。槍ヶ岳が雲から出たり消えたりします。明日は天気悪そうなので縦走をあきらめて下ることも念頭に置きます。ヤマテンの予報で午前中は晴れるとのこと。明日の状況と皆の疲労度をみて朝4時に決めることとします。私としては半分縦走はあきらめていましたが、皆の意見を優先することにします。

常念が正面に見えます。

刻々と変わる槍ヶ岳

 

3日目。

夜には雨が降り出し、夜中にトイレに行ったときは霧が深かった。しかし4時前に起床すると槍ヶ岳も、くっきり見え雲は多いものの晴天です。皆、疲れは取れた様子で、今日は長いルートになるが涸沢岳を越えていくこととし日の出前4時30分にスタート。ご来光は見ず北穂山頂から黙々と進む。涸沢への分岐を越えると、非常に急な階段を上り北穂南峰に、そこからは荒々しい岩が続く、滝谷ドームを見ながらトラバース。飛騨側、涸沢側と行ったり来たり。飛騨側が切れ落ちた奥壁バンドを通過し、岩稜を最低コルへと進む。最低コルの手前、最低コルからの涸沢岳の山容は圧倒される。こんなところ本当に登れるのかと。

朝の槍

前穂

北穂への稜線と槍

奥穂と前穂

朝の奥穂

朝の前穂

奥穂とジャンダルム

朝日と岩場

笠ヶ岳と岩場

 

最低コルから涸沢岳への上りは最大の難所である。とは言っても足場はしっかりしており,

つかむ岩もはっきりしている。鎖はついているがあくまで鎖は補助として上る。動画では鎖に目いっぱいつかまって腕力で登っている人たちもいるがこれはお勧めできない。あくまで手と足で登る。阿寺の岩場で教わったように小さなステップがあればつま先を乗せ、かかとを下げればまったく滑らない。小さなステップを見つけ、細かく踏みかえ着実に登りくだりをする。亀岩を越えて鎖場を進むと一番の難所であるはしごに続く鎖場に出る。梯子を上った後鎖の先に垂直な岩場がある。ここにボルトが打ってあるがさすがにここはボルトなし鎖なしでは無理。器具の助けを借ります。その後の鎖場も基本的には手足で登りますが、この岩場はさすがに人工物の助けがないと私には無理、安全のために、一部利用します。この難所が終わり、あとは問題ないかと思っていましたが、その後も鎖場は続き、かなりきつい難路でした、涸沢岳へ最後の岩場を登るとあとは通常の岩稜、涸沢岳頂上に7時30分に到着。皆頑張りました。

涸沢岳への岩場の上り

涸沢岳からは特に北穂と槍が絶景。奥穂とジャンダルムも素晴らしいです。

涸沢岳頂上にて元ワンゲル主将と

穂高岳山荘までは急なガレ場。気を付けて下ります。皆の疲労度から考えて、奥穂高はあきらめてザイテングラードを下ることとします。ここで休憩と食事、8時40分に出発。それでもここから長丁場です。横尾で12時30分分。ここまで下ればまで下ればあとは平坦な道。タクシーを待たせているので早く行ける人はここから早く行きます。徳沢への中間くらいから先行者を追いかけますが、明神でも追いつけません。ここであきらめ梓川沿いをのんびり散策。15時半ごろバスターミナルに着きます。皆16時には到着しました。お疲れさまでした。奥穂高は次回のお楽しみに。

穂高岳山荘

横尾大橋に戻ってきました。

岳沢の向こうに穂高が見えるはず

穂高が見えない

六百山

梓川沿いをのんびり

 

岩場の危険なルートの写真がないのが残念です。写真を撮る余裕はありませんでした。

でも楽しい山行でした。皆さんありがとう。

 

 

 

 

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