槍ヶ岳登頂 西岳小屋にて
大学時代にワンダーフォーゲル部と町の山岳会も入り、山を登っていましたが。槍ヶ岳は一度も登っていませんでした。当時ワンダーフォーゲル部の主将だった友人が山を再開したとのことでした。2月より私もいっしょに登りはじめ、6月には八ヶ岳の権現岳に登り、山復帰宣言をっしたところでした。今回今まで登ったことのない槍ケ岳に表銀座から登ってきました。
穂高駅到着
7/21穂高駅近くの宿で泊り、7/22早朝に中房温泉までタクシーで。5時45分に登り開始、天気は曇り。予報もあまりよくない。合戦尾根の急斜面をひたすら登ります。合戦小屋に9時ごろ到着。スイカを食べて休憩。ひたすら雲の中を登ります。合戦小屋の急坂で左ひざが痛くなり、きつくなります。燕山荘に10時20分に到着。
雲の平方面 燕岳 イルカ岩
雲が切れて雲の平方面が見えてきます。10時40分にスタート、雲は多いですが燕岳の花崗岩の山並みも見えます。きれいな山です。11時に山頂に到着。周囲は見えませんでした。帰りも花崗岩を見ながら下降。11時半ごろ燕山荘に戻りました。12時に大天井にむかいスタート。ここからは雲が時々晴れ、気持ちのいい縦走。14時半にレリーフに到着。
この先で槍ケ岳が顔をのぞかせました。
気持ちがいいのだが合戦尾根で左膝を痛め歩くのがつらくなる。ふくらはぎも痛くなり、足が動かなくなり、先発隊は先に行ってもらいました。ヘロヘロになって大天井ヒュッテに到着。着いたのは16時。通常の倍以上かかってしまいました。本当はレリーフより巻き道を通らず大天井を登ることを考えていましたがとても無理。ひとまずビールで乾杯。明日。歩けるか心配でした。痛みによっては下山を考えましたがどこに行っても大変。どうなるか心配でした。
大天井ヒュッテ 常念が見える
サポーターをしたら翌日は痛みが減り、なんとか歩けました。出発は5時50分。早朝は霧の中。西岳ヒュッテめざして歩きます。少し下降し、森の中を歩きます。雲が時々腫れて常念岳方面が見えてきます
槍が見えた。 常念、腸が岳方面
。6時25分、槍の穂先が見えてきます。空も青くなってきます。
雲の平方面 槍の雲が切れるのを待っていたら 少し下がると槍がありました。
尾根に上がると雲の平方面がくっきりと見えてきます。槍の穂先と思われるところに雲が。晴れるのを待っているとその左に本当の槍を発見。皆で大笑い。6時50分びっくり平に出ると槍が圧巻、雲の平方面も絶景です。
ここから西岳ヒュッテまでは快適な縦走でした。9時前に西岳ヒュッテに到着、しばし休憩。
穂高も見えてきました。
9時半過ぎには穂高方面も晴れてきます。北穂、奥穂、前穂が見えます。
長い梯子のくだり
ここから約200m下り、槍へ約700m登り返しです。9時50分ごろスタート。途中はしごや鎖場を下ります。2500m弱に鞍部があり、ここが最低かと思って登っていくとまたくだりがありました。1時間強で本当の鞍部、水俣乗越に到着、ここから登った後、長い梯子の大くだりがあり脚がすくみます。ここが11時半。
ここから東鎌尾根を近づく槍を見ながら登っていきます。膝は何とかですが、足が重く、スピードが出ません。槍に上るためにスピードを落とし、足を残します。
常念もきれいです。 大天井、燕方面を振り返る
12時40分ごろヒュッテ大槍に到着。ほとんどふらふら。常念、大天井、燕方面もきれいに見えます。槍は大きく目の前に見えます。ここで休憩、昼食を食べます。13時過ぎに出発。ふらふらになりながら槍ヶ岳山荘へ14時20分に到着。
念願の槍ヶ岳登頂
ここから空身で穂先へ。登りと下りは一方通行、それほど急でない岩場を鎖場、はしごを通過し登ります。最後の急斜面ははしごで到着。あいにく雲が出てきて眺望はありませんでした。が3180mの頂上に感動。くだりは結構怖い、最初に長い梯子があり、あとは鎖場、鎖につかまらないポリシーは捨てて、しっかり利用し下りました。またビールで乾杯。
朝の雲海 ご来光
ご来光 南岳 奥に乗鞍、御岳 中央アルプスも
笠ヶ岳 常念、蝶
翌朝は圧巻でした。笠ヶ岳方面もきれいに見えるし、常念方面には小さいが雲海も。太陽は雲の中に赤く光っていました。中央アルプス、乗鞍、御岳も見えました。南アルプス、富士山は雲の中。
富士山らしい 槍沢を下ります。
5時45分スタートし槍沢の急斜面を下ります。遠くに富士山、南アルプス、八ヶ岳も見えます。脚は痛いですが気持ちよく下ります。途中雪渓もあり9時ごろ槍沢ヒュッテに到着。
徳沢園より前穂高 徳沢園の先より前穂高
河童橋から穂高
ここからはゆるやかな下り、横尾からは広い林道を下り14時20分に河童橋に到着。まもなくバスターミナルからタクシーで松本へ。松本で小宴会し帰りました。
素晴らしい山行でしたが後で考えると山頂は燕と槍だけでどちらも眺望がなかったことに気づきました。今度来られるなら大天井、西岳は上りたいです。そして山頂で絶景を楽しみたいです。でも素晴らしい3日間でした。完全に山に帰りました。今後余裕で登れるように鍛え直します。