貧血 のお話です。私の失敗談。巨大な食道裂孔ヘルニアで消化器科に紹介した女性。そちらの医院で息切れがあると話したら、胸部レントゲン、心電図に異常がないので当院を受診するように言われたとのことで来院。喘息を考えて呼吸機能をチェック。末梢気道狭窄があり、喘息を考えて治療開始しようと思いました。以前の当院の血液検査を見たら貧血がある。貧血があることを含めて、紹介したことを思い出しました。ならば喘息を考えるより、貧血を考えます。話を聞くと貧血はあるが治療はしていないとのことでした。慌てて血液検査を施行し、明日の受診を指示しました。
医師が当院を受診するように行ったとのことでしたので貧血は否定しているという先入観から診断を遅らせてしまいました。余分な検査もしてしまいました。(反省)
翌日検査を確認。著明な 鉄欠乏性貧血 でした。ヘモグロビンが4,2。正常下限の3分の1くらいしかありません。7未満だと高度の貧血ですので相当な貧血です。息切れだけでよく大丈夫でしたね。ゆっくり進むと自覚症状が出にくいのですがここまで良く我慢できたものです。昨日結膜を診察しなかったのは大反省点です。