おはようございます。小金井市 山崎内科医 院院長の 山崎です。今日は アトピー咳そう についてです。何回かに分けてお話しします。私の喘息診療のもとになった 出来事です。
慢性の咳 には咳喘息があるということがやっと専門家にいきわたったころの 話です。
喘息に効く ステロイドが 有効で 咳喘息と似ているのだけど 気管支拡張剤が 無効な疾患が あるということを 当時 金沢大学医学部 にいらっしゃった 藤村政樹先生 が発見し 疾患概念を 提唱しました。私の心の 師です。
その疾患を アトピー咳そう と名付けました。 なぜ大切かと いうと 咳喘息は 経過中に 30%くらい 明らかな 気管支喘息になる。 (私は 診断時点で 気管支喘息と診断できなかったと 考えていますが )しかし アトピー咳そうは アレルギー性鼻炎 と 同じ程度の 確率でしか 気管支喘息が 発症しない。 そのため 咳喘息は 注意深く 継続治療が必要だが、アトピー咳そうは咳が止まれば 治療を やめていいと いうことになります。その鑑別を 臨床的には 気管支拡張剤が 有効か どうかで 判断する ということに なります。 これは大発見です。 この疾患との 出会いが私の 気管支喘息診療に 大きな影響を 与えたことに なります。私が 開業した ころです。もう30年近く 前のことです。 私は大学で アレルギーグループ に所属していました が特に臨床的に アレルギー の指導を受けたこと がなく、大学では きらいな研究のみ、 卒後、 3年くらい 総合内科 のトレーニングを 受けただけでした。 開業後咳に興味を持ち、 気管支喘息を 独学で 学びました。 師匠は 藤村先生 と当時山形医大にいらっしゃった 諏訪部章先生 とインターネットでつながった 医学生 、 患者さんたち でした。