最近、咳 が続けば 何でも 咳喘息 としてしまう 医師が 多くて 困っています。
簡単に 言うと 咳喘息 とは気管支喘息と 本来同じ病態だが 息苦しさや 喘鳴がなく 症状が咳だけの場合をいいます。
気管支拡張剤は 日本では 急性気管支炎なども 適応疾患に なっていますが 本来は 一部を除いて 気管支喘息にしか効かない 薬剤です。
それを利用して、咳が続き、気管支拡張剤が有効な場合 咳喘息 と診断します。
この手順がなされず、咳が続いた場合、咳喘息と言って喘息の薬(吸入ステロイド、気管支拡張薬、ロイコトリエン拮抗剤など)が投与され、その後 の経過観察も しないことが多いです。
気管支拡張剤が 効いた場合でも なんとなく 効いた気が してしまう もの、慢性閉塞性肺疾患、一過性気道過敏性亢進 がありますので 必ずしも咳喘息とは 限りませんので 問診や 経過観察し 確実に診断します。
また 中等度以上の 気管支喘息 ( 気管支が 大きく 収縮しても 苦しさを 感じない場合)であることも あり注意が 必要です。
次回は 咳喘息と されて経過観察されなかった 中等度以上の 気管支喘息 について お話し します。