今日は アニサキス症 の話題です。最近皆さんに 認知されたためか 報告数が 増えている 食中毒です。
アニサキス症は 皆様ご存知ですか。 イカや、 魚に寄生する 寄生虫が 生きたまま 胃の中に入ると 胃壁にかみつき激痛 がでる病気です。 一時テレビで 良く報道されたので ご存知の方も 多いでしょう。 魚類には ほとんど寄生しているため 刺身を食べる 頻度を 考えれば もっと多く 発症していいと 考えます。 なぜそんなに 多くないのでしょうか。 その理由として有力な説が あります。 それはアニサキスに アレルギーがないと 胃の中に 入ってかみつかれても めったに腹痛が 起きないからという 説です。 普通は 少しかみついたくらいでは 感じないのです。胃の内視鏡で 粘膜を採取したことがある人は わかると思いますが、 胃の壁に 傷をつけても ほとんど痛くないのです。 胃潰瘍も 症状がないことが多い ですね。アニサキスに アレルギーがあると 噛みついたところに アレルギー性炎症が おこり痛みが 出るのです。 胃に入っただけでは アレルギーを起こさないのが アニサキス症です。それに対して アニサキスが体内に入っただけで アレルギーを起こすことがあり これを アニサキスアレルギー と言って 別に考えなくて はいけません。 これにつきましては先日お話ししました。 そこに書き忘れましたが 養殖の魚には アニサキスが ほとんどいないという 文献がありました。 アニサキス症が怖い方、 アニサキスアレルギーの方は 養殖の魚を 食べれば 基本的には 大丈夫です。( 国産のという条件が つきますが )
またアニサキス症の 予防について お話しします。 -20度で24時間凍らせると アニサキスは死にますのでアニサキス症は起こりません。また火が通れば死にますのでアニサキス症は起こりません。魚が死ぬと内臓から筋肉にアニサキスが移動するので新鮮な魚をさばいたら早めに内臓を取り除き、目視でアニサキスがいるか確認するのも予防法になります。
おいしい魚に アニサキスはいます。 いてもほとんどの人は 大丈夫です。 でも予防は 大切ですね。
これはアニサキスでは ありません。 ブリ糸状虫 です。 人には害は ないらしいですが 気持ち悪い ですね。