今日は ボツリヌス菌食中毒 についてです。ボツリヌス菌は 土壌や海、 湖、 川などの 泥砂中にいる 嫌気性菌で、 熱に強い芽胞を 形成します。
ボツリヌス菌の 芽胞は、 酸素が少ないと 発芽・増殖が起こり、 毒素が産生されます。 そのため酸素のない状態になっている食品が 原因となりやすく、 ビン詰、 缶詰、容器包装詰め食品、 保存食品 (ビン詰、 缶詰は 特に自家製のもの )を原因として 食中毒が発生ます。 レトルトパウチ食品や大部分の缶詰は、 120℃4分間以上の加熱が行われているので、常温保存可能ですが、これとまぎらわしい食品もあるので表示に注意しましょう。「食品を気密性のある容器に入れ、 密封した後、加圧加熱殺菌」という表示の無い食品、「要冷蔵」「10℃以下で保存してください」などの表示のある場合は、必ず冷蔵保存して 期限内に消費してください。 ボツリヌス毒素は、80℃30分間(100℃なら数分以上)の加熱で失活するので、食べる直前に十分に加熱するのも効果的です。家庭で缶詰類似食品を作radikoい保存するのは避けたほうがいいと思います。大人の腸内では、ボツリヌス菌が他の腸内細菌に負けてしまうため、少量の菌が入っても通常、何も起こりません。一方、赤ちゃんの場合、まだ腸内環境が整っておらず、ボツリヌス菌が腸内で増えて毒素を出すため中毒症状を起こします。一般的に、ハチミツは包装前に加熱処理を行わないため、ボツリヌス菌が混入していることがあります。1歳未満の乳児に与えるのはやめましょう。