おはよう ございます。 小金井市 山崎内科医院 院長の 山崎です。 今日は 先日の 日本アレルギー学会の 教育セミナー 呼気NO について です。
以前 喘息の診断、 治療効果の 判定に 不可欠で あり、これを 検査できない 施設は 喘息専門医 ではない といった報道が されたことが あります。 呼気NO濃度 は 気管支喘息と 健常者で 明らかに 差があるが、 完全に 分けられる わけではなく。 かなり オーバーラップする ことになります。 いくつ異常は 喘息、 いくつ以下は 喘息では ないと 簡単に言えない ことです。 数値で 言うと 37以上だと ほとんど喘息である と言っていい ですがそれ以下でも 半分くらいは喘息が 含まれてしまいます。 多くの喘息を 見落とすことに なります。22以上 とすると 喘息の見逃し が10%くらいに減ります が15%健常者を 喘息にしてしまうこ になります。検査とは こういうもの です。治療効果判定に 関しても 呼気NOは すぐ低下すること が多く、これがさがった からすぐ治療を 減じるのは問題が あります。症状がない、 ピークフロー値が 安定していても 呼気NOが低下 していない場合は 治療を減じないといった 利用の仕方が いいと思います 。
喘息の診断には 問診が最も大切で 、気管支拡張剤の 有効性、それに 呼吸機能、 ピークフロー値を 参考とします。 これでほとんど 診断が できますが、それでも灰色な場合呼気NOを利用すればさらに診断能が高まるということです。呼気NO測定以前に喘息の可能性が高いと判断できれば呼気NO濃度が22以上であればまず確実に診断できます。迷うところの場合 22より低ければ低いほど可能性が低い、37以上なら喘息と診断できるということになります。
長引く咳に 関してもこれだけで 判断できるわけでは なく【喘息ないし咳喘息】と【好酸球性気道炎症のない疾患】の区別は 比較的できますが、【喘息ないし咳喘息】と【アトピー咳そう】は鑑別困難です。喘息と非喘息は気管支拡張剤の有効性が最も大切なことは言うまでもありません。
今日はものすごく暑くなります。皆さま、くれぐれも日中の運動を避け、水分を早めにとりましょう。食事ができていれば、塩分は時々でいいです。夕方は雷雨あり、私も午後の遠出を中止にしました。小金井公園の体育館で走ります。