おはようございます。小金井市山崎内科医院院長の山崎です。 今日は 麻疹ワクチン接種 についてです。麻疹ワクチン が品薄になっています。定期接種の1歳児への接種は大丈夫か心配になります。そのため MRワクチン接種が推奨されるもの が発表されました。当院ではワクチンはもう入手できません。
一番上に【 1 か月以内に海外旅行・国内旅行を予定している者(可能な限り 2 週間以上前に接種を済ませる。旅行直前 に接種する場合は、接種後 5~14 日の体調変化に注意が必要)】が記載されています。こんな人ほとんどすべての人ですよね。意味が分からない通達文です。【小、中、高、大学、専門学校生等で、麻疹含有ワクチン未接種あるいは 1 回接種あるいは接種歴不明者 】と接種歴の記載があるのに他には接種歴の記載がありません。【麻疹含有ワクチン未接種あるいは 1 回接種あるいは接種歴不明者 】は接種が奨められるとあたりまえのことしかわからないと思います。謎の通達文です。
私は下記の様に解釈します。(〇を最優先)
定期接種者以外で最優先されるのは【麻疹含有ワクチン未接種あるいは 1 回接種あるいは接種歴不明者 】で
職業による優先順位
〇医療関係者(救急隊員、事務職員等を含む) 〇 保育関係者 教育関係者 不特定多数の人と接触する職業に従事する人
年齢による優先順位(低年齢ほど優先順位が高い)
〇2 歳以上第 2 期定期接種対象期間に至る前の幼児。
〇小、中、高、大学、専門学校生等。
その他
近隣で麻疹患者の発生が認められる、生後 6-11 か月児(緊急避難的な場合に限る) 0 歳児の家族 麻疹抗体価陰性あるいは低抗体価の妊婦の家族
麻疹抗体価陰性あるいは低抗体価の麻疹含有ワクチン接種不適当者の家族
注釈
家からあまり外出しない人、50歳以上(特に55歳以上)の人はワクチン歴、感染歴がはっきりしなくても優先順位は低くなる。
49歳未満の人は年齢が低くなるに従い優先順位が高くなる。
本来は抗体価を測定するより接種が優先されるがワクチンが希少なことを考えて抗体価を測定し明らかに高いものは接種しないという選択もある。(当院では問診、および過去に測定しておいた抗体価により接種を検討した。)
一回接種者と未接種者は未接種者が優先されますが他の要因を考えた場合何が優先されるかは時と場合により考えるということでしょうか。例えば大学生の1回接種者と42歳の未接種者とどちらが優先されるかは判断に迷いますね。情報を上手く活用し、自分で考えることも大切ですね。
5月23日8時50分に更新しました。10時更新。
以前のブログ も読んでください。これは定期接種はしていることを前提に書いたものです。