おはようございます。小金井市山崎内科医院院長の山崎です。今日は今の時期 インフルエンザ迅速検査 は必要でしょうか。
5月の連休の休日当番で毎日数人のインフルエンザ患者さんが見つかったと当番の先生方が報告されていました。多くの先生方はまだいるのだから疑わしい人は積極的に検査しなくてはいけないという意見でした。夏場になっても検査は必要と考えたようです。しかし私の考え方は違います。
今の時期になるとインフルエンザの感染力もかなり弱くなりシーズン中のインフルエ ンザと同じ感染症としてとらえなくても良くなってきます。 全身症状が強い風邪症候群との位置づけになると思います。また典型的なインフルエン ザ様症状を呈する疾患の中でインフルエンザの占める割合が 少なくなります。インフルエンザを見つけるためにその何倍、何十倍もの検査をするの は労力、費用が莫大になります。インフルエンザが毒力の 強いものであればその労力も必要かもしれませんがインフルエンザは 自然軽快する病気であり、先に述べた通り今の時期は感染力も強くないので シーズン中と同じ適応で検査する必要はないと思います。適応は医師の裁量で決めることになりますが私は次のように考えています。 ①基礎疾患がある場合 ②海外からの帰国者 ③局所的に流行している場合 ④流行地からの帰宅者 ⑤自覚症状がかなり強い場合 今回も5月3日にそれらしき人がいましたが症状が軽いため検査しませんでした。して いれば数人出ていたかもしれません。しゃにむにインフルエンザを 見つけに行く必要はないと思います。検査すれば夏場でもインフルエンザは見つかりま す。検査は統計を出すために指定された医療機関で行えばいいと思います。
すべての感染症予防には手洗い、咳エチケットの指導が一番大切と思います。(ホームページQand A ) Q04
本来、流行期は典型的な症状を呈する場合は臨床診断の方が診断率が高いので施行する意味はあまりないのですが世間の流れでここ数年検査することが多くなってしまいました。(反省)
本日、朝、小金井公園を軽くジョグ。足の痛みはほとんどありませんでした。郵政と思われる人が数人。今日は自主トレでしょうか。洞爺湖まであと6日。