おはようございます。小金井市山崎内科医院院長の山崎です。今日は 胃が痛い などという訴えについてです。
人には胃が痛いという感覚はありません。主に上腹部通の場合胃が痛い、下腹部痛の場合、おなかが痛いとおっしゃることが多いです。胃潰瘍、十二指腸潰瘍、急性胃炎でもちろん胃が痛いと訴えていらっしゃいますが。上腹部臓器はまだたくさんあります。膵臓、胆のう、肝臓などの病気でも胃が痛いと訴えていらっしゃいます。感染性腸炎でも胃が痛いと訴えることが多いです。大腸も上腹部を通っており、また大腸下部や象徴が病気の主体でも食道と胃のつながる場所が狭いので圧力がここりかかり上腹部通を呈することが多く、胃が痛いと表現することが多いです。心筋梗塞。急性大動脈解離、帯状疱疹も胃が痛いと訴えることが少なくないです。胃が悪いという表現はもっといろいろな意味を含みます。口角炎や発疹、口腔内病変、疲労、口臭などを胃が悪いと表現されることがあります。我々はそれをいつも心に留めて診療しています。でもうっかり、胃が痛い、胃が悪いですか胃の薬を出しましょうとやってしまうことも散見されます。患者さんもどこがいつからどのように悪いのか伝えてください。