小金井市山崎内科医院院長の山崎です。
理論的に効果がないのに汎用されている抗生剤があります。第三世代の経口抗生剤です。〇ロ〇ック〇。〇イ〇ク〇。セ〇〇ン。などです。添付文書通りの用法用量では消化管からの吸収がわるいため有効な濃度まで達しません。そのため有効性はないと考えられます。それでも効果あるという印象があるのは風邪は抗生剤がなくても問題ないということの表れと思います。膀胱炎には有効性がありますが特殊なものでなければ第一世代のケフラールなどで十分です。
こんな抗生剤で薬疹が出た方が来院されました。効果がないものを飲んで副作用が出るなんてふんだり蹴ったりですね。他の薬も同時に飲んでいたので薬疹であることは確定ではありませんが、効かない薬ですから今後飲む必要ありませんねと話しました。