おはようございます。小金井市山崎内科医院院長の山崎です。昨日はけっこややっこしい患者さんが多かったです。その一つ。
医師が書き、これをもとにアレルギー疾患に対する学校での生活指導を行う書類として学校生活管理指導表があります。
主に食物アレルギーに関し学校での給食の除去を決めたることが多いです。
鶏卵アレルギーで昨年当院でお書きした方が来院されました。鶏卵除去の離脱が可能と考えれたため負荷試験(鶏卵を食べても問題ないか決める試験)のために都立小児医療センターを紹介した方でした。本人曰く食べていいと言われたが半熟までしか食べていないとのこと。探しましたが返信はありませんでした。返信がないことには鶏卵除去の解除はできませんので問い合わせ後に書こうかと思っていました。しかし良く聞くと受診していなく、他院で血液検査で異常がないからその後半熟卵は食べているとのこと。
結果的には大丈夫だったのですが血液検査で異常(鶏卵に対する抗体)がなければ食べていい、異常があれば食べてはいけないと判断するのではなく、これは参考にはしますが実際に食べられるかどうか確認しなくてはいけません。どんな医師がどのように判断したか全くわかりませんので正確なコメントはできませんが結構危険ですね。
医師であれば書くことはできるのですがどれだけわかって書いているかわからないのでこの指導表で判断するのは難しいです。食物アレルギーがあるかどうかは血液検査のみによるものか、負荷試験によるものなのか、食べて実際に起きたのか記載することになっており、おおむね判断できますが、除去を解除する場合は学校生活管理指導表を提出しなければいいので、医者に食べていいと言われたと学校に伝えればいいことになるので怖いですね。