おはようございます。山崎内科医院院長の山崎です。今日は新しい知見です。 特殊な 環境 の気管支喘息への影響に関した話です
レジャー潜水、職業潜水に関しては比較的詳しいのですが、以前より空のレジャースポーツの気管支喘息の適正はどうなのか、気管支喘息はパイロットになれるのか興味がありました。
患者さんが資料を持ってきました。ほぼ潜水と同じような検査、問診をします。まるで私が作ったダイバーの呼吸器疾患の適正の様でした。学会は同じなので(高気圧環境潜水医学会)似ているかもしれません。自然気胸の既往はだめ、肺機能検査で正常値を示すことが呼吸器の条件です。喘息については安定している場合、ピークフローの経過や臨床症状の経過を主治医が書き提出することとなっていました。(文言は少し違うかもしれませんが)ただしどの程度の値からパイロットとして認められるのかはブラックボックスで航空会社により異なる様です。パイロットは副操縦士がいるのでもし苦しくなっても代わればいいという担保がありますが。フライトが決まった数日前から悪化した場合、代わりを見つけるのは非常に大変になるため考え方が難しいと思います。今度学会で低圧環境を専門にしている先生に聞いてみます。
ちなみに自衛隊は気管支喘息があると入隊できないそうです。でも自分で気がついていなければ大丈夫。気管支喘息と理解していなければ大丈夫とのことです。実際に自衛隊の医者と話していたら子供のころ喘息があり、今はないっている。風邪ひいたときだけ苦しくなると訳の分からないことを言っていました。風邪ひいて苦しくなるのは喘息ですよと話すとそうなんですかと言っていました。だから自衛隊は喘息では入隊できないというのはあってないようなものです。