武蔵小金井の山崎内科医院|総合内科・アレルギー専門医|健康スポーツ医 – 内科 全般に精通する総合内科専門医とアレルギー専門医

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処方薬 多くして人、谷に落ちる 【格言シリーズその⓽】

今日は格言シリーズ、その9.多すぎる 処方薬 の話です。薬と毒は紙一重 も参考にしてください。
 どうも処方薬が多すぎると感じます。例えば風邪に対しての他院の処方を見ると去痰剤、消炎剤、咳止め、鎮痛解熱剤、抗生物質と決まった様な処方が多いことに気が付きます。やけに多いと思っていたらどうもレセプトコンピューターメーカーが風邪の処方として登録している様です。それを約束処方と言って何も考えずに風邪と選ぶと簡単に処方箋に書き込まれるのです。簡単なので多くの医師が利用しているのです。発熱、痛みがない(少ない)のに鎮痛解熱剤、咳がない(少ない)のに咳止め(咳には効かない)抗生物質が必要ない場合も抗生物質が処方されていることがあり、無駄な投薬と思います。〇ラ〇〇〇ム〇、〇ル〇シ〇〇〇ンは副作用もなく、去痰作用や炎症を抑える効果がありますが何かの一つ覚えの様に処方するのは考え物と思います。風邪と言っても千差万別で症状所見により薬をもう少し使い分けていいと思います。鎮痛解熱剤は、薬疹、腎障害、胃腸障害などの副作用も多く使用頻度が多くなると当然副作用の頻度も増えます。抗生剤物質も同様に副作用が多く、特に耐性菌(抗生物質が効かない細菌)を作ってしまいます。適応を選んで使わなければ患者さんを谷に突き落とすことになります。薬の併用数が増えると副作用の頻度が増えるというデータもあり、医師は適応を選んできちんとした処方をすることが大切です。同じ薬を処方するとしても大切な薬は最後まで飲むように、それほど大切でない薬は短く処方していつでもやめていい、悪いときのみ飲むなどの指示をするといいでしょう。患者さんの訴えが増えると長い間になんとなく薬の量が増えてしまうことがあります。ときどき必要性を検討することも必要と思います。患者さん側も薬は飲むと得をするだけでなく損もあることを覚えておきましょう。

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